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ベニカナメモチとごま色斑点病

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 春、垣根が真っ赤に燃える街並みを散策するのはとても気持ちが良い。日当たりの良い垣根にはベニカナメモチが良く似合う。最近は企業の工場緑化対策としてレッドロビンが多く植栽されるようになった。

  両種とも葉にごま色斑点病が多く発生する。本病は毎年同じ時期に、同じ場所で発生する。



  4月下旬頃より当年葉の表面に紅色の小斑点が沢山でき、発病は秋まで続く。やがてその斑点は紫がかった紅色の縁を持つ灰褐色の小さな丸い斑点に変わる。被害が激しくなると葉は紅色〜黄色に変化し、やがて落葉する。そのため葉数が少なくなり樹勢も衰え激しい時は枯死にいたる。

  下枝が枯れると垣根に大きな穴ができて、見栄えも用心も極めて悪くなるので困る。被害葉が伝染源となるので被害枝や落葉は出来るだけ早く集めて焼却することが望ましい。しかし、野焼きが出来ないのでそれらの処理がままならない。本病は両種の他、シャリンバイ、カリン、びわ等バラ科ナシ亜科に属する樹木類に寄生するカビによって起こる病気である。


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防除


 毎年同じ時期に、同じ様な場所に発生するので、その場所を注意深く観察すると発病の初期が分かってくる。この時期が薬剤散布の適期である。農薬登録のある薬剤でベニカナメモチやレッドロビンに適用のある農薬はないがトップジンM水和剤は樹木類として適用がある。1,500〜2,000倍液を十分量散布して欲しい。
 また、2週間間隔で2〜3回散布する必要がある。垣根全面には発生しないので発病部分とその周辺を広めに散布して欲しい。
 また、発生が少面積の場合は殺虫殺菌剤のサンヨール液剤AL(ハンドスプレーの容器に入っている)はカナメモチに適用があり、本病にも効果が高いし、イラガに適用があるので便利である。


(造園連新聞17年3月11・21日付、
 960号掲載)
<文と写真>
  (株)三共緑化 顧問 井村光男
一般社団法人
日本造園組合連合会
(略称:造園連)

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にわ丸