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ツノロウムシ

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 モチノキやマサキに白い大きいカイガラムシが良く付く。樹液を吸うので樹が弱るだけでなく、その排泄物にすす病菌が寄生し、煤色のカビが葉を一面に覆うので極めて美観を失う。
ツノロウムシの被害である。



 ツノロウムシはカイガラムシ類に属すので、列記とした昆虫である。中学の理科では昆虫は4枚の羽と6本の足を持つと教わっているが、どう見ても羽や足が有るとは思えない。 なぜ!

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 樹上で生活しているツノロウムシは全て雌である。卵は雌の介殻の中で冬を越し、6月にふ化する。ふ化した若令幼虫は羽も足もあり、成熟した雄は飛んで行き雌と交尾をする。また、雌は樹上を移動し介殻を作り始める頃から退化する。 やはり、昆虫である。

 カイガラムシ類の雌の形状から次の様な分類が出来る。

大型の介殻で、白色か飴色のロウ物質で体を覆っているもの。
  ツノロウムシ、ルビロウムシ、カメノコロウムシ、タマカイガラ等で一番防除が困難である。
小型で硬い介殻で覆っているもの。
  マルカイガラ、カキカイガラ等で室内のカポックやシンピジュ−ムに発生する。
体を白い粉状物質で覆い樹上を自由に動き回れるもの。
  コナカイガラ、ワラジカイガラ等でロウ物質様の白い物質で体全体を覆っているので
  薬剤が体に付着しにくい。
大きい袋状の帯を作るもの。
  ワタカイガラ等


防除


 カイガラムシ類はいずれも防除が難しく、若令幼虫が親の介殻から這い出てくる6月から7月が防除のポイントである。この時期に残効性の長い薬剤を2から3回散布し、薬剤をよく付着させる事である。
 一般的にカルホス乳剤が多く使われている。1000倍液を樹幹にまで満遍なく十分にかかるよう散布して欲しい。
 また、冬季にマシンオイルを散布し、カイガラムシを窒息させる方法もある。


(造園連新聞17年9月1日付、
 971号掲載)
<文と写真>
  (株)三共緑化 顧問 井村光男
一般社団法人
日本造園組合連合会
(略称:造園連)

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にわ丸