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スズメバチ

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 昨年は例年に無くスズメバチの被害が各地で猛威をふるった。  
 日本に生息するスズメバチの種類は3属16種類と言われているが、その中でもキイロスズメバチ、コガタスズメバチ、オオスズメバチが代表格であろう。
 ご承知のようにコガタスズメバチは主として庭木などの樹の枝に巣作るに対して、キイロスズメバチは軒下や屋根裏に大きな巣をつくり、オオスズメバチは樹の地際部の穴やほこらで巣を作る特徴を持っている。



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コガタスズメバチ

 いずれの蜂も越冬した女王蜂が4月頃から巣を作り始め8月から9月にかけて巨大化してくる。10月中旬頃から新女王蜂が出来始め11月中旬には越冬場所に移動を開始する。 新女王蜂はコガタスズメバチで40から50匹程度は生まれ育つので、その一匹一匹が来年の春に巣を作るので、天敵や気象条件が良ければ巣はかなりの発生を見る事になる。
 また、最近は郊外の山林に営巣していたスズメバチが食料の豊かな人家近くに営巣する傾向が多くなっていると思われる。今頃の若い者ではないが、近頃のスズメバチは青虫等の樹木害虫の狩を怠け、近郊のごみ捨て場等で、エビフライを食べ、オレンジジュースを飲んでいる等のジョークが本当の様に思える時代なった。


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キイロスズメバチの巣

 スズメバチの針はもともと産卵管が変化したものなので、攻撃してくる蜂は働き蜂であるといえる。その毒はアミン酸、低分子ポリペプチド、酵素等のタンパク質が主成分で、従来云われている蟻酸とは異なる。このため、アンモニアは蜂の毒には効果がないばかりか皮膚炎を起こす可能性があるので、蜂に刺された場合は必ず医者に相談して欲しい。また、オオスズメバチは毒液を刺すだけでなく噴射する事があるので、目に入ると角膜が溶け失明をする場合もあると云われている。
 通常、スズメバチの方から攻撃してくる事は無いので、スズメバチの巣を見つけると蜂を驚かせない様にして、後刻完全防備で取除きたい。
 この時、蜂は黒いものや左右の動きに強く反応をする。この生態を十分理解し白い服装で前後の動きのみでそっと近づきたいものだ。

 駆除方法としては蜂の巣より3m離れた所から薬剤を噴霧できる装置や薬剤も売られているので活用して欲しい。3m離れると作業する方も安心感が働き、駆除しやすい。噴霧装置は「ハチローFH」、薬剤は「ハチダウン」「スーパーハチダウン」の商品名で普及している。



(造園連新聞18年 1月11・21日付、
 980号掲載)
<文と写真>
  (株)三共緑化 顧問 井村光男
一般社団法人
日本造園組合連合会
(略称:造園連)

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